世界遺産


デルフィの考古遺跡

ギリシャ共和国の中部、コリントス湾を臨むパルナッソス山中にあるデルフィの考古遺跡は、オリンポス12神の一神、太陽神(アポロン)をまつる神殿を中心とする遺跡である。中心をなすアポロン神殿は、紀元前330年の再建で、中央には黄金のアポロン像が置かれていた。デルフィでは古代ギリシャ4大競技会の1つ(ピュティア競技会)が開かれた。3か月にもわたって陸上競技や馬車競技などが行われたとされ、競技場や、選手が練習するための施設の跡などが残る。5000人を収容する円形劇場では、協議会の期間中、演劇も上映された。

エピダウロスにあるアスクレピオスの聖域

エピダウロスは医療の神アスクレピオスの聖地。アスクレピオスへの信仰は紀元前6世紀末に始まったとされ、紀元前390年ごろには建築家(テオドロス)によって(アスクレピオス神殿)が建てられた。神殿の周囲には、医療施設や運動施設、劇場が建てられ、巨大な医療センターへ発展した。病で苦しむ人々が礼拝に訪れたアスクレピオス神殿は、典型的なドーリア式神殿で、前後の6本、側面に11本、多孔質の石や大理石でできた石柱が並んでいた。また、聖域の南東に残る劇場は、ギリシャ世界で最も美しいとされる。 

ミケーネとティリンスの考古遺跡

ギリシャのペロポネソス半島北東部にあるミケーネと、ミケーネ文明を代表するティリンスは、いずれも(シュリーマン)によって発見された。神話によると、ミケーネはトロイア戦争でギリシャ軍を率いた(アガメムノン)の居城とされる。巨石を積み上げた城壁や円形の墳墓などが発掘されており、墳墓からは遺体とともに、アガメムノンの黄金の仮面など大量の黄金細工が見つかった。一方、ティリンスからは、巨石を使った城壁や宮殿、地下通路が見つかっている。ホメロスの叙事詩イリアスやオデュッセイアはミケーネから着想を得ており、シュリーマンはその一節を信じて発掘を行った。